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Collective for Children 共同代表・高亜希さんのお話をうかがってきました。(2017/3/10)
「小さなNPOで日本の大きな課題を抱えるのではなく
日本の大きな課題を解決するために
私たちは団体の垣根を超え、新たな連携を生み
子どもたちのために新たな支援を作っていく」
Collective for Children
Collective for Childrenは、コレクティブインパクト(Collective Impact)であることを表明して活動されている、日本国内でも稀有な先進例です。「Collective for Children が主体にならない。その地元の住民や行政、NPOが主体となる」ことを何より大事にされているそうです。
詳しくは→「切れ目のない子どものセーフティーネットをつくる。」
全ての子どもたちが生まれてから
社会にでるまで当たり前に地域で暮らせる社会私たちは、2001年から全ての人々が地域社会において当たり前の生活を送れるようにと障がいのある人、高齢者、子どもたち、その家族などに対して生活支援事業を実施してきましたが、一向に社会はよくなりません。
よくなるどころか、不登校やニート、発達障害と言われる子どもの数は増え、虐待やDVの件数も増え続け、今や3組に1組が離婚し、ひとり親家庭も増え続けています。
最近では、先進国である日本に住む子どもの6人に1人が貧困と言われています。現場を担っている団体同士が連携し、NPOや行政、企業、市民、それぞれがセクターを超え、社会全体で子どもを育てる絵を描き、実行していかなければいけない時代がきています。
collective for childrenがその連携図を描き、子どもたちのために日本の未来のために取り組んでいきたいと思っています。
Collective for Children は向こう3年間で3億円を日本財団から助成されてモデルケースとして取り組まれるとのこと。そこで得られた知見を今後ぜひ勉強させていただきたいと思います。
認定NPO法人ノーベルの代表・高亜希さん
Collective for Childrenの共同代表である高亜希さんは、認定NPO法人ノーベルの代表も務められています。私はこのNPOノーベルを、こちらの冊子を作成された時に初めて知りました。
『働く!! おかん図鑑』
引用:http://nponobel.jp/case/okanzukan/
この冊子、電通と共同で作られたそうですが、内容は病児保育の比較的深刻な問題をかなりコミカルに描いていて、つい全部読んでしまうほど面白いです。(そして人にも薦めたくなります。実際、私はこの冊子をせっかくもらったのにすぐ誰かに貸してしまって、その後ついに返ってきませんでした・・)
NPOノーベルのWEBサイトで購入もできるようです。
http://nponobel.jp/case/okanzukan/
あいちコミュニティ財団「ワガコト」サロン
上記、高亜希さんのお話は、あいちコミュニティ財団の「ワガコト」サロンに参加してお聴きしました。
2017年3月10日(金) 15:00~17:00@名古屋
日本は今、約6人に1人の子どもが貧困状態にあり、日本の子どもの貧困率は先進国34ヶ国中10番目に高い数字です。
子どもの貧困はもはや海外だけの話ではありません。
子ども支援の市民公益活動団体(NPO)もたくさんありますが、
「どの団体も同じ課題を抱えているのに、連携できていない…」という問題があります。Collective for Childrenは、複数の豊富な実績を持つ子ども支援のNPOが中心となり、自治体や専門家などが垣根を超えて連携して活動する「コレクティブ・インパクト」に挑み始めています。
乳幼児期~成人に至るまで切れ目なく支援することで、その地域の子どもの貧困や貧困の連鎖解消を目指しています。
今回はその共同代表の高亜希さんをゲストにお招きし、“あいちの未来”を考えます。