Contents
バンクーバーには語学学校(英語学校)が50以上もあると言われており、その規模も10数人の小規模から1500人を超えるマンモス校まで、多種多様。
その全部を詳細に調べ上げることは不可能に近いと思います。そこで私が在校生にインタビューし、インターネット上の情報をできるだけ集め、そして実際に現地へ見学に行って説明を受けて3校を徹底比較した結果をご紹介します。
3校それぞれの主な特徴
ILSC アイエルエスシー
ビジネス・文化・ITデザイン等の専門科目を英語「で」学べる。特に英語力が中級以上(TOEIC650以上)の方におすすめ。もちろん初級からの一般的な英語学習コースもある。
学校の雰囲気は明るい。夏には1600人以上が通うというバンクーバー最大のマンモス校。
inlingua インリングア
コミュニケーション(スピーキング)を鍛えたい方におすすめ。IELTSやTOEFLなどの試験対策コースも充実している。
学校の雰囲気は暗め。ただし、放課後アクティビティは充実しているので友だちは作りやすそうな雰囲気。
VGC ブイジーシー
全体的にバランスがとれていて、学生へのケアがしっかりしている印象。
学校の雰囲気は明るい。放課後アクティビティは大変充実していて、バーベキューや飲み会には100人以上の学生や講師が参加することも。友だち作りが第一という方にはおすすめ。
はっきり言うと、どの学校も価格やレッスンのクオリティにはそれほど大きな差は無いようです。語学学校激戦区のバンクーバー・ダウンタウンではやはりイマイチな学校は淘汰されてしまうのでしょう。従って、少なくともこの3校はどこを選んでもハズレはなさそうです。
それでもどれか一つを選ばなければならないですよね。そこで上記に加えて、見学時にもらったパンフレットとその時に感じた事をもとに、さらに3校を詳しく解説します。学校を絞り込む際の参考にしていただければ幸いです。
(ただし、もう1校、見学に行ったものの「イマイチかも」と感じた学校もありました。記事の最後に軽く触れていますので、よろしければそちらもどうぞ。)
ILSC アイエルエスシー
この学校の特徴は、何と言っても「好きなことを英語で学ぶ」ことができる点にあります。下のパンフレットにもある通り、130種類以上の選択性プログラムの中から、好みのセッションを4週間単位で選ぶことができるプログラムになっています。
特に、ビジネス、文化、IT・デザインあたりのコースが充実しています。コミュニティ・カレッジや大学の社会人コースで学びたい希望をもちながらも英語力にまだ自信がもてない方には特におすすめです。
ただし、下のパンフレットの右隅に表示されているとおり、中級3(目安としてTOEIC 650 / IELTS 5.5)くらいはないと、選択できる科目がかなり制限されてきてしまいます。もちろんこの学校で基礎から積み上げて行ってもかまわないのですが、結構コストがかさんでしまう可能性もあるので、できれば日本で上記程度の英語レベルは身につけてから入学されることをおすすめします。
学校の受付の方には、入校時期は4週間に1度の「セッション開始日」にするよう薦められました。以下のカレンダーのカラーで示されている日です。
この学校に見学に行った時、最初は研修中の学生のようなスタッフが対応してくれたのですが、言っていることがwebサイトに書いてあることと全然違ったり、「あとは自分でパンフレットをよく読んで下さい」と放っておかれたりと、かなり残念な対応でした・・・。そこで、その人とは別のベテランぽい人にも尋ねてみたら、上の階の入校案内カウンターの日本人スタッフの所まで連れて行ってくれました。え、それなら初めからそうしてほしかったです・・。
ということで接客はイマイチでしたが、日本人スタッフの方は比較的丁寧に説明してくださったので、とりあえずホッとしました。
この学校に既に2ヶ月ほど通っている韓国人の友人に感想を聞いてみたところ、「他の学校に行ったことないから比べられないけど、私にはいいと思うよ」とのこと。まぁ、そりゃそうですね。彼女は過去にアメリカに1年間留学した経験があることもあってか、かなり英語は上手です。それでも毎日帰ったら倒れ込んで寝てしまうくらい激しく勉強しているそうです。英語力をどんどん伸ばしたい方には良い学校なのかもしれないですね。
参考になるその他のサイト:
inlingua インリングア
この学校の特徴は、とにかくコミュニケーション・スキルを高めるための授業方法が採用されていることです。教科書は自社制作のものがあって購入が必須であるにもかかわらず、授業内ではほとんど教科書を見ないでダイアログ(対話)ばかりをしているとのこと。
以下のパンフレットの円グラフにもある通り、先生からのレクチャー(presentation)は各授業最初の10分程度のみ。あとは練習(practice)と発話・発表(production)が大半を占めます。
選択科目(Elective classes)も比較的充実しているようですが、やはりそれらの多くはスピーキングを鍛えるためのものが多いようです。
IELTSやTOEFL対策授業も充実。特にIELTSのスピーキングは日本人に苦手な人が多い分野(そして自主学習が難しい分野)ですので、この学校で対策をすると得点が伸びやすいかもしれません。
このinlinguaに通っている知人に感想を聞いたところ、「完全に講師によると思う。自分は良い先生に当たったから満足しているけれど、別のクラスの友人は良くない先生に当たったらしく、教科書を読むだけの授業で質問にも答えてくれないと言っていた」とのことです。相性なんかもあるかもしれませんが、当たりハズレがあり得る学校かもしれません。
ちなみに、受付の方は日本人でしたが、一言めからタメ口で、それが海外風のフレンドリーさなのかもしれませんが、気に食わない人もいるだろうなぁ・・という感じでした。
なお、中上級(upper intermediate)の3Bというクラス以上は、近所のサブキャンパスで授業が行われるそうです。そこは窓が少なく暗めだが、学生の雰囲気は真面目、と上記の友人は言っていました。ウェイウェイ感が苦手な人には向いているかもしれません。
参考になるその他のサイト:
カナダ学校情報 by Jpcanada inlinguaページ
VGC ブイジーシー
ここは最初に見学に行った学校ですが、実を言うとそれほど強い個性を感じませんでした。ただ、印象としては「アクティビティが楽しそう」。社交性が高くて「友だちを作りにカナダ来ました」的な人には良いかもしれません。学校の雰囲気は明るく、接客もとても丁寧でした。
特長として謳われていたのが、講師常駐の自習室「スタディ・ラボ」とワーホリの面接・履歴書書きの練習をしてくれる「ワークショップ」です。どちらも無料でサービスを受けられるそうですので、特に語学学校の後に仕事を探そうと考えているワーホリメイカーの方々には最適かもしれません。
参考になるその他のサイト:
ちょっとイマイチだった学校
このOHCという学校は、web上の様々な情報を見た時点では良い感じだと思って見学に行ったのですが、実際はかなり暗い雰囲気で、学生数も20名に満たないとのことでした。クラスも3-5名程度のものが4-5つくらいだけ。そうなると、レベルが細かく別れることもないでしょうし、講師やクラスメイトと相性が合わなければ逃げ場が無いのではと思いました。また日本人スタッフも常駐していなかったため、おそらく細かい融通を利かせることも難しいのではないかと感じました。
もちろん少人数精鋭で勉強できるので、本当は一番伸びる環境が整っているとも言えるのかもしれませんが、ちょっと長期通うには厳しい雰囲気かなと個人的には思います。
まとめ
以上、私が実際に現地に足を運んで得た情報を元に、主観的に解説をさせていただきました。参考にしていただけたなら嬉しく思います。
追記
私は結局、上記3校の中からILSC(アイエルエスシー)を選んで、通うことにました。
実際に学校に通ってみた感想と、学んだ内容、あるいはその他もろもろの役に立ちそうな記事を以下に貼っておきます。ご参考までに・・。
“徹底比較!バンクーバーおすすめ語学学校3選” への2件の返信
コメントは受け付けていません。