通訳者と外国人支援者のためのコミュニティ通訳講座〜女性と子どもの問題を通訳する〜(外国人ヘルプライン東海)

今日(2018年12月8日)はこちらの「コミュニティ通訳講座」に参加。
DVや子どもの相談を通訳するときのスキルを身につけます。

これまで手探りの自己流でやってきたことを、ちゃんとクライアントの方に寄り添う正しい形でできるようになれれば!

 

「友人との付き合いを制限する」
「無視をする」
「スマホをチェックする」

どれも、「暴力」。

それが子どもにも影響をおよぼす。

 

名古屋市のある配偶者暴力相談支援センターで実施した面接相談の2,764件中、288件が外国籍者からの相談。10%以上。

そのうち名古屋の場合は、ほとんどがタガログ語(フィリピノ語)。

タガログ語の通訳ができる人材は希少。
国は新入管法で新たに外国人を受け入れるが、現場は悲鳴をあげるでしょう。

 

 

 

「虐待を受けた子のうち未就学児が4割」

一方、地域によっては外国人幼児の半数以上が幼稚園保育園に通っていない。
さらに3歳児健診や就学時(5歳)健診にさえ来ない子も。
社会の目から隔絶された子どもたちが、人知れず虐待されている。

→ 外国人幼児も幼保園に通えるようにすべき。

 

 

「外国人DV被害者に言ってはいけないNGワードは?」

なんでしょうか?

 

答は、「国に帰ったら?」。

大変そうだし帰りなよ、というような善かれと思って言った言葉が相談者を想像以上に傷つけることがある。

 

 

 

制度・資格DV。

外国人自身が日本の在留管理制度を知らないこと、日本語がわからないことにつけあがり
「言うこと聞かないとビザ更新できなくさせるぞ」とか
「入管に言うぞ」とか言っておどすこと。

→ タガログ語での制度解説+相談窓口をオンラインで提供するのも一つの手かと。

DV相談の通訳について、「子どもには通訳させない」。

理由:
・通訳の正確さが担保されづらい
・DVの具体的内容を子どもに知らせて通訳させること自体が虐待にあたる可能性あり

以上、『通訳者と外国人支援者のためのコミュニティ通訳講座〜女性と子どもの問題を通訳する〜』(外国人ヘルプライン東海)の概要をご紹介しました。