オンライン・サロン「NPO未来ラボ」の定例会として、認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんと、ラボの代表・今井紀明さんの対談を聞きに、フローレンスのオフィスへ。
今井さん
「NPOセクターで駒崎さん以外にロビイングをちゃんとやってる人があまり見当たらないのは、なぜか?」
駒崎さん
「世代間で知恵が伝承しないで断絶しているから!」
今井さん
「じゃあ駒崎さんもまたそれを伝承しないままだと…?」
駒崎さん
「そこで新公益連盟!たとえば、スタディクーポン。今日発表あったけど、渋谷区の施策になった。今井君 @imaiyusuke_cfc や安田君 @yasuda_yusuke の世代にそのやり方を伝えている。」
「うっしっし、越後屋め…みたいなことじゃなくて、課題を課題化することが大事。困っている人がいて、じゃあどうやって助けるのか?国か県か市か?適切なイシューの提示をする」
「ビジネススクールみたいに、ロビイングのケーススタディを学べるところがあればと思う。ビジネスセクターが戦うルール(法律など)を変えられると気付いたのは比較的最近。70年代だと排ガス規制、今だとGAFAのデータ戦略とヨーロッパでの規制」
今井さん
「駒崎さんはNPOの何をこれから変えていきたいか?」
駒崎さん
「例えばふるさと納税は官民格差。ふるさと納税は自治体への寄付で控除100%、NPOは40-50%。前はNPOの寄付返礼はダメと言われていたけど、いまはOKに。内閣府のQ&Aを変えてもらった」
「日本には寄付文化がない、とか言ってた人はどこ行ったの?ふるさと納税なんか、みんなめちゃくちゃしてる。制度じゃん。文化じゃないじゃん。制度変わればみんな寄付するんですよ」
「みなし譲渡所得課税。不動産を寄付したら、寄付した上に税金も取られるしくみ。これ変えなきゃ」
「NPOのガバナンスも変えたい。意思決定が1人1票なのは、事業経営との相性が悪い。持分という概念は医療法人にはあるんだけど、NPOにはない。法人のM&Aがやりにくい」
「イギリスにはRegistered Charity いわゆるNPOとCommunity Interest Company(CIC)というのがある。」
「認定NPOは出資してはいけないという謎ルールがある。変えたい。」
今井さん
「10代20代がNPOに関心あるのに、このセクターになかなな入ってこないのは?」
駒崎さん
「それは、いま30代前半の人が次の世代に向けて良い影響を与えたらいいと思う。」
「医療法人が寄付を受けて、ひとり親家庭に無料でインフルエンザワクチンを打つということをやった。医療法人が寄付を受けてやれることはある」
以上です。
以下に、ライブ連続ツイートを貼っておきます。
今日は、フローレンス @sprflorence の駒崎さん @Hiroki_Komazaki のお話を聞きに。#NPO未来ラボ
フローレンスのお洒落オフィスで! pic.twitter.com/pVdnFfYN73
— 山田拓路@YSCグローバルスクール (@takuji85) February 12, 2019