孤児であり、幼少期は虐待にさらされてきた。
孤独や恐怖は、人の情緒を然るべき方向から遠ざけることは少なくない。
それは自分の責任ではないことは、分かっている。
分かっていても、誰かに心から言ってもらえたら救われる言葉がある。
「おまえは悪くない―」
『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(Good Will Hunting)
出典:https://www.youtube.com/watch?v=r7r8Kt1NykI
主人公のウィルは、自分の望む生き方が何かを深く掘り下げられることを嫌う。
出典:https://www.netflix.com/watch/17405997?trackId=15035895&tctx=3%2C9%2C808a7cab-2a3e-4bda-8a84-86c7d4e5587c-43795769
– What do you really wanna do?
「それで、おまえが本当にしたいことは何だ?」
しかし、ウィルだけではない。
この質問にまっすぐ答えられる人が、どれだけいるだろうか?
うつむきながら生きてきたこと、差し伸べられた手を払いのけながら生きてきたこと。
そのことに後ろめたさを感じながらも、自分ではどうすることもできない。
多かれ少なかれ、誰もが後ろめたさを抱えながら生きているのかもしれない。
そして、自分に責任のあることでもないはずなのに、後ろめたさを背負ってしまっていることがあるのではないだろうか。
そういう私たちが、
「おまえは悪くない。」
と誰かからはっきり宣言してもらう時、知らないうちに締め付けられていた心ははっきりと解放されるのではないだろうか。
子どもや若者の福祉に携わる方には、観ていただきたい映画である。