「多文化保育イニシアティブ」代表の山田拓路(@takuji85)です。
先日、社会起業家の駒崎弘樹さん(@Hiroki_Komazaki)にお誘いいただき、また私が勤めるYSCグローバル・スクール責任者の田中宝紀さん(@iki_tanaka)の同席を得たうえで、「多文化保育」を事業とするためのプロセスについて相談する機会をいただきました。
以下は、その内容をまとめたものです。
課題の洗い出し
まず、課題を洗い出す必要がある。
多文化保育の必要性が、まだ社会的に「課題」として認知されていないから。
多文化対応が必要な子が各園に少数しかいない現状では、園の今あるキャパシティの中でなんとか賄えてしまえていると思われる。
それがキャパオーバーを起こして経営が立ち行かなくなる園が一定数(クリティカルマス)を超えた時、社会の「課題」として浮かび上がる。
その時のために、今から仕込んでおく。
「課題」性
社会的な認知度を得るためには、そこに「課題」(問題)がなければ難しい。
「多文化保育は素晴らしいから世に普及させたい」というようなことだけでは、世間の人びとの関心を集めるには至らない。
まず課題。
「困っている人がいる。しかも、これだけの数の人が困っている。だからこの方法で解決したい」という文脈で進めるといい。
保育園のニーズを聴く
課題を知るために、保育園で起きている困りごとやニーズを聞き取る。
(あるいは多文化対応が必要な子やその親から聞き取るのもいいかもしれない。)
多文化保育の白書をかく
上記で浮かび上がった問題と解決策を提示し、政策提言も行う『多文化保育白書』をつくる。
Kindleでの出版。といっても、PDFに毛が生えた程度のものでよい。
また、紙での出版は助成金とかもらって印刷させてもらうといい。行政等への営業ツールに使える。
多文化保育の協会をつくる
協働できる人が5,6人集まった時点でつくるといいかもしれない。
上記の白書を協会の名前で出版する。
まとめ
課題を社会化して大きなムーブメントに育てる道筋を教えていただけたことは、大きな学びとなった。
このプロセスを軸に、多文化保育イニシアティブの活動を進めていきたい。
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